○地下鉄



日本の地下鉄は主に地方公共団体によって運営されており、大都市に新路線を敷設する方法のひとつとして、
開発の進んでいない地下に鉄道路線網を敷設し、都市内交通の中心となっている。
また東京メトロに関しては大手私鉄に分類する場合があるが、ここでは都営地下鉄とも密接に関係していることから地下鉄として分類した。


 営団地下鉄/東京メトロ

営団地下鉄は1941年(昭和16年)3月に施行された帝都高速度交通営団法によってそれまで開通していた地下鉄網を引き継いで誕生した。
戦後戦時色の強い営団はGHQによって次々に解体されたが、営団地下鉄だけは戦時体制維持が目的ではなかったため存続された。
2004年4月1日に民営化され東京地下鉄株式会社、通称「東京メトロ」となった。
現在日比谷線、銀座線、丸ノ内線、東西線、南北線、有楽町線、千代田線、半蔵門線、副都心線の9路線を所有している。

 銀座線/浅草−渋谷14.3km
 丸ノ内線/池袋−荻窪、中野坂上−方南町27.4km
 日比谷線/北千住−中目黒20.3km
 東西線/中野−西船橋30.8km
 千代田線/綾瀬−代々木上原、綾瀬−北綾瀬24.0km
 有楽町線/和光市−新木場、同新線28.3km
 半蔵門線/ 渋谷 - 押上16.8km
 南北線/目黒 - 赤羽岩淵21.3km
 副都心線/和光市−池袋20.2km

 01系

1983年に試作車が登場、1984年から量産された銀座線用軌間1,435mm、第三軌条式直流600Vの通勤型電車。
アルミ車体無塗装、16m級、片側3扉、営業最高速度65 km/h、6両編成×38本=288両が新造。
主電動機は直流分巻電動機、モーター出力120kW、第01編成から第36編成までは高周波分巻チョッパ制御、
第37編成、第38編成はIGBT素子VVVFインバータ制御、WNドライブ駆動。
2007年秋より第38編成を永久磁石同期電動機の試験、
2011年12月より第37編成をSIC使用のVVVFインバータ制御の試験を実施。

 02系

1988年10月17日に営業運転を開始した丸ノ内線用軌間1,435mm、第三軌条式直流600Vの通勤型電車。
アルミニウム合金製、18m級、片側3扉、本線用6両編成×53本=318両、支線用3両編成×6本=18両が新造。
主電動機は直流分巻電動機、モーター出力120kW、第01編成から第19編成まではGTOサイリスタ素子高周波分巻チョッパ制御、
第20編成、第53編成と支線用第81編成から86編成ははIGBT素子VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

 03系

1988年7月1日に営業運転を開始した日比谷線用軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
基本設計は同時に進んでいた05系に準じており、直通する東武伊勢崎線、東急東横線内のATSやATCを搭載している。
18m級、片側3扉、09編成から28編成は両端に5扉車となっている。
8両編成×42本=336両が新造、2000年3月8日の中目黒駅の列車脱線事故で大破した03-802の代替え車が翌年落成した。
01編成から25編成は主電動機直流分巻電動機、モーター出力160kW、高周波分巻チョッパ制御、
26編成から42編成は主電動機かご形三相誘導電動機、モーター出力190kW、IGBT-VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

 05系

1988年に営業運転を開始した東西線用の軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
アルミニウム合金製、20m級、片側4扉、10両編成×43本=430両が2004年までに新造。
01編成から24編成は1988年から1994年に新造、25編成から43編成は1999年から2004年に新造、
一時期製造が中断していたことから前面形状の変更が行われ、25編成以降を新05系として別分類することがある。
主電動機は直流分巻電動機、かご形三相誘導電動機、高周波分巻チョッパ制御、VVVFインバータ制御、WN駆動方式。

 06系

1993年3月18日に営業運転を開始した千代田線用の軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
20m級、千代田線の増発に伴い10両編成×1本=10両のみ新造。
主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力205kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

 07系

1993年3月18日に有楽町線で営業運転を開始した軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
1993年に01編成、02編成、1994年12月7日の有楽町新線開業に合わせて03編成から06編成が誕生、
20m級、合計で10両編成×6本=60両が新造された。
その後、2006年9月より03編成から06編成が順次東西線に転籍、2009年3月に01編成、02編成も東西線に転籍した。
主電動機はかご形三相誘導電動機MM-I5A、モーター出力205kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

 08系

2003年1月19日から営業運転を開始した半蔵門線用軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
東武伊勢崎線、日光線との相互直通による増備用に10両編成×6本=60両が製造された。
東西線用05系後期車をベースに設計され、アルミニウム車体無塗装、セミダブルスキン塗装、
主電動機かご形三相誘導電動機、モーター出力165kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 1000系

東京地下鉄道が開業当時に導入した1000形をモチーフにデザインされ、01系のの入れ換え用として、
2012年4月11日より試作車が営業運転を開始した銀座線用軌間1,435mm、第三軌条式直流600Vの通勤型電車。
オールダブルスキン構造アルミニウム合金、16m級、2011年に試作車6両編成1本が完成、
2012年度下期から2016年にかけて37本を量産し、6両編成×38本=288両が製造される予定である。
主電動機は永久磁石同期電動機、モーター出力120kW、IGBT素子PWM2レベルVVVFインバータ制御、WN駆動。

 2000系

02系置き換え目的に2019年2月23日から営業運転が開始された丸ノ内線用軌間1,435mm
、第三軌条式直流600Vの通勤型電車で、丸の内線に導入予定のCBTC(無線式列車制御システム)に対応している。
アルミニウム合金中空押出しダブルスキン構造、18m級、片側3扉、6両編成×52本=312両導入予定。
主電動機はMM-S4A永久磁石同期電動機(PMSM)、モーター出力150kW、
制御装置はオールSiC-MOSFET素子2レベルVVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。


 5000系

国鉄103系をベースに3000系の車両性能を引き継ぎ、1964年から1981年にかけて製造された、
中央・総武緩行線直通対応の東西線及び千代田線用に軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
東西線用7両編成×41本=287両、千代田線用5両編成×10本=50両が新造、
1977年より中間車86両を増備して10両編成化、千代田線用5両編成は北綾瀬線用6両を残して東西線に転籍した。
製造年月が長期間にわたっているため、ステンレス車体とアルミ車体、ワイドドア車両などのバリエーションがある。
05系の装備などから東西線から運用離脱、千代田線北綾瀬線用の6両を残して廃車、一部海外へ売却期された。
20m級、主電動機は直流直巻電動機MM-5A形、モーター出力100kW、
三菱電機製電動カム軸式抵抗制御、界磁添加励磁制御、WN平行カルダン駆動。

 6000系

1968年から営業運転を開始した千代田線用軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
1968年から1990年までに3両編成×1本=3両、10両編成×35本=350両が製造された。
20級、アルミ合金車体、片側4扉、
主電動機は直流直巻電動機、モーター出力145kW、回生ブレーキ付き電機子チョッパ制御、WNドライブ駆動。
車体更新が行われる一方で2010年から16000系投入により廃車、一部海外委譲が始まっている。

 7000系

1971年から営業運転を開始した有楽町線用軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
1974年から1989年までに10両編成×34本=340両が製造された。
6000系と車体、台車、機器などの共通化が図られ、20級、アルミニウム合金製、片側4扉、
車体更新前の主電動機は直流直巻電動機、モーター出力150kW、AVFチョッパ制御、WN平行カルダン駆動。
車体更新後の主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力160kWまたは165kW、IGBT-VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。
副都心線対応車両の15編成は8両編成化され、車体更新が行われる一方で廃車、一部海外委譲も始まっている。

 8000系

1980年から営業運転を開始した半蔵門線用軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
1980年から1994年にかけて10両編成×19本=190両が製造された。
製造初期は6両編成と8両編成が混在したが、1982年までに8両編成化され、1987年には10両編成化されている。
一時期東西線でも暫定運用されていた時期もあり、第12編成から第14編成はJR線乗り入れ対応している。
20級、アルミニウム合金製、片側4扉、
主電動機は直流直巻電動機MM-11A形、モーター出力は160kW、AVF(自動可変界磁)式電機子チョッパ制御、WN駆動、
更新車の主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力は165kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 9000系

1991年11月29日の部分開業に合わせて登場した南北線用軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
開業当初は4両編成で登場、1996年3月26日の四谷−駒込間の開業に合わせて6両編成化され
1次車から4次車は1991年から2000年までに製造、2009年に2本が増備、前面デザインが変更され、
20級、アルミニウム合金製、片側4扉、合計6両編成×23本=138両が製造された。
主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力190kW、GTOまたはIGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 10000系

2006年に営業運転を開始した有楽町線、副都心線用軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
副都心線用に7000系を改造するため、予備車と一部の置き換え用として有楽町線に投入され、
2008年6月14日の副都心線開業後は同線にも投入された。
10両編成×36本=360両が製造され、第01編成から第05編成は中間車両を抜いて8両編成での運行にも対応している。
20級、アルミニウム合金製オールダブルスキン構造、片側4扉、
主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力165kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

 15000系

2010年5月7日から営業運転を開始した東西線用の軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
05系1次車から4次車の置き換え用として製造、日立製作所製、アルミニウム合金製オールダブルスキン構造、
20m級、片側4扉、1,800mmワイドドア採用、10両編成×13本=130両が2012年までに新造された。
主電動機はかご形三相誘導電動機MM-HEI5形、モーター出力225kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

 16000系

2010年11月4日から営業運転を開始した千代田線用の軌間1,067mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
6000系置き換え用として製造、日立製作所製、アルミニウム合金製オールダブルスキン構造、
20m級、片側4扉、10両編成×16本=160両が導入予定で現在新造中である。
第01編成から第05編成までは貫通扉が中央に設置、第06編成以降は左寄りに変更された。
主電動機は永久磁石同期電動機MM-S5A形、モーター出力205kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

01系
銀座線
02系
丸ノ内線
02系80番台
丸ノ内線
03系
日比谷線
05系
東西線


05系
千代田線
新05系
東西線
06系
千代田線
07系
東西線
2000系
丸ノ内線


5000系
東西線
5000系
ステンレス車
東西線
5000系
ステンレス車
千代田線
6000系
千代田線
7000系
有楽町線


7000系
副都心線
8000系
半蔵門線
9000系
南北線
10000系
副都心線
15000系
東西線


16000系
千代田線
16000系
千代田線


 都営地下鉄(東京都交通局)

東京都が設置した東京都交通局が経営する地下鉄路線で、浅草線、新宿線、三田線、大江戸線の4路線を所有する。
東京都は明治時代の東京市の頃から地下鉄運営を目指していたがこの主張は受け入れられず、戦後になって漸く実現した。
しかし東京都が主張した営団解体論は受け入れられず、地下鉄路線網を分ける形で営団と都営の地下鉄が施設されていった。

 浅草線/西馬込−押上18.3km
 三田線/目黒−西高島平26.5km
 新宿線/新宿−本八幡23.5km
 大江戸線/光が丘−新宿間の放射部と新宿から反時計回りに都庁前に至る環状部40.7 km

 5300形

1991年3月31日から営業運転を開始した都営浅草線用の軌間1,435mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
都営浅草線と直通する京成、北総、京急での走行機器も有し、8両編成×27本=216両が在籍、
電動車比4M4T、18m級、主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力165kW、但し5327編成のみ180kW、
GTO素子VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

 5500形

5300形置き換えのため2018年6月3日に登場した都営浅草線様の車両。
都営浅草線と直通する京成、北総、京急での走行機器も有して、直通可能である。
5300形と同数の8両編成×27本=216両が2021年までに製造された。
18m級、総合車両製作所軽量ステンレスブランドのsustina採用、
主電動機はかご形三相誘導電動機TIM-1B、モーター出力155kW、
フルSiC-MOSFETパワーモジュール素子VVVFインバータ制御、TD平行カルダン駆動。

 6300形

1993年6月23日から営業運転を開始した都営三田線用の軌間1,067 mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
直通する東急目黒線での走行機器も有し、6両編成×37本=222両が在籍、
20m級、主電動機はTIM-6形かご形三相誘導電動機、モーター出力180kW、
GTO素子及びIGBT素子VVVFインバータ制御、WN平行カルダン駆動。

 10-000形

1971年に試作車が三田線に登場、1978年より量産化された新宿線用の軌間1,372mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
形式名は東京都交通局の公式発表で“いちまんがた”と読むという。
直通する京王本線での走行機器も有し、8両編成×28本=224両が製造、
老朽化により1979年までに製造されたセミステンレス車108両は後続の10-300形に置き換えられた。
また一部の中間車は、車齢の低い中間車に新造した先頭車を連結した10-300R形に使用された。
20m級、セミステンレス構造、ロングシート、主電動機は直流直巻電動機、三菱製MB-3223A形、
日立製作所製HS-13533-01RB形、東洋電機製造製TDK-8720A形を使用、モーター出力165kW、
試作車、第1次車から第7次車は電機子チョッパ制御、第8次車はGTOサイリスタ素子チョッパ制御、WN継手平行カルダン駆動。

 10-300形

老朽化した10-000形セミステンレス車の置き換え用として2004年から量産化された、
新宿線用の軌間1,372mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
形式名は東京都交通局の公式発表で“いちまんさんびゃくがた”と読むという。
直通する京王本線での走行機器も有し、8両編成×12本=96両が製造、
20m級、片側4扉車、軽量ステンレス鋼体、JR東日本E231系の技術をベースに設計、
主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力95kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、TDカルダン駆動。

 10-300R形

経年の浅い中間車両を有効活用し、コスト削減を図るために10-300形の先頭車のみを新造し、
更新改造した10-000形の中間車両に新造した先頭車を連結して構成した編成で、
中間車に使用された10-000形は8両編成化の増備車14両とオールステンレスの後年タイプ22両を使用、
先頭車12両を新造して8両編成×6本=48両とした。
主電動機は直流直巻電動機、モーター出力165kW、電機子チョッパ制御、WN継手平行カルダン駆動。

 12-000形

1990年から量産車が製造された都営大江戸線用の軌間1,435mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
1986年に試作車が落成して各種試験を実施、鉄輪式リニアモーター駆動方式を採用、
形式名は東京都交通局の公式発表で“いちまんにせんがた”と読むという。
小型地下鉄で16.5m級、8両編成×53本=424両が在籍、
主電動機は車上1次片側式三相リニア誘導電動機、モーター出力120kW、GTOまたはIGBT素子VVVFインバータ制御。

 12-600形

2012年2月23日から運転を開始した都営大江戸線用の軌間1,435mm、架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
ホームドア設置に伴う停車時間の増加からラッシュ時の混雑緩和を目的に8両編成×2本=16両を増備、
形式名は東京都交通局の公式発表で“いちまんにせんろっぴゃくがた”と読むという。
鉄輪式リニアモーター駆動方式、小型地下鉄で16.5m級、オールアルミニウム無塗装、
主電動機は車上1次片側式三相リニア誘導電動機、モーター出力120kW、IGBT素子VVVFインバータ制御。

5300形
都営浅草線
5500形
浅草線
6300形
都営三田線
10-000形
新宿線
10-000形
8次車
新宿線


10-300形
都営新宿線
10-500形
都営新宿線
12-000形
大江戸線


 札幌市営地下鉄(札幌市交通局)

1927年に路面電車を市営化したのがその始まりで、
1971年12月16日に南北線が開業したのを契機に地下鉄事業も開始した。
1976年6月10日には東西線、1988年12月2日には東豊線が開業した。
車輪やレールはなくゴムタイヤで車体を支え、
中央の案内軌条を別のゴムタイヤではさんで走行するという方式の鉄道である。

 南北線/麻生−真駒内間14.3km
 東西線/宮の沢−新さっぽろ間20.1km
 東豊線/栄町−福住間13.6km

 2000形

南北線開業時の1971年12月16日に営業運転を開始した南北線用第三軌条方式直流750Vの通勤形電車。
前年の1970年に試験車が誕生したゴムタイヤを使用した案内軌条式の日本初の車両である。
誕生当時は2両編成を1000形、4両編成を2000形と区別していたが、2両での運用はほとんどなく、
増備された4両編成に組み込まれて、最終的に4両編成×20本=80両が製造されたが、
3000形、5000形登場により順次廃止となっている。
13.8m級、主電動機は直流直巻補極付自己通風型電動機、モーター出力90kW、抵抗制御、車体装架カルダン駆動。

 3000形

2000形8両編成固定編成として計画され、
車体構造や制御方式変更のために形式名変更となった南北線用第三軌条方式直流750Vの通勤形電車。
南北線が北24条から麻生まで延伸時に登場、ボギー台車2車体連接構造、平行カルダン駆動を新たに導入、
13.5m級、両開き片側2扉で、5000形登場により順次営業運転から離脱した。
主電動機は直流電動機日立製作所HS-1030-Arb形及び三菱電機MB-3229-A形、電機子チョッパ制御。

 5000形

2000形老朽化による置き換えと乗降時間の短縮化を目的に誕生した南北線用第三軌条方式直流750Vの通勤形電車。
1995年に登場、北海道発の片側4扉として大通やさっぽろなど混雑駅での乗降の円滑化が図られた。
18.4m級、主電動機はかご形三相誘導電動機日立製作所HS36930-02RB形、三菱電機MB-5072-A形、
東芝SEA-367形、モーター出力150kW、VVVFインバータ制御。

 6000形

1976年の東西線琴似−白石新規開業時に導入された東西線用架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
新規開業時は4両編成だったが、白石−新さっぽろ延伸時に6両編成となり、琴似−宮の沢延伸時に7両編成となった。
7両編成に増備した追加車両は8300形に付番し、8000形置き換え時に中間車両として再利用することを考慮した。
8000形に置き換えられ、2008年8月30日をもって全編成が廃車、運用離脱となった。
18m級、電機子チョッパ制御、8300形のみVVVFインバータ制御。

 7000形

1988年12月の東豊線栄町−豊水すすきの間の開業に合わせて登場した東豊線用架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
6000形6両編成を増備する予定だったが、4両編成化やデザイン変更が行われることになり、7000形に付番された。
1次車は試作車として1編成が1987年に登場、1988年に2次車として02編成から15編成が登場、
1994年10月に豊水すすきのから福住まで延伸、これに合わせて後期車として16編成から20編成が増備された。
計4両編成×20本=80両が新造、18m級、主電動機は直流電動機日立製作所HS1698-02RB形、
東芝SE-634B形、富士電機 GGR-1189Y形、電機子チョッパ制御。

 8000形

東西線琴似−宮の沢の延伸に伴う輸送力増強のために、
1998年8月18日から運転を開始した東西線用架空電車線方式直流1,500Vの通勤形電車。
2002年からは6000形の置き換えを開始、2008年8月30日に置き換えを完了している。
6000系の7両編成化に増備された8300形は6000系廃車後に8000形に組み込まれて再利用された。
7両編成、18m級、主電動機はかご形三相誘導電動機日立製作所EFO-K60形、三菱電機MB-5075-A形
東芝SEA-374形、富士電機MLR-107形、VVVFインバータ制御。

3000形
南北線
5000形
南北線
6000形
東西線
7000系
東豊線
新7000系
東豊線


8000形
東西線


 仙台市地下鉄(仙台市交通局)

高度経済成長とともに仙台市郊外の宅地化に対応するため、1981年より着工され、
1987年7月15日に八乙女−富沢間が部分開業した仙台市交通局高速電車部が運営する地下鉄で、
正式名称は仙台市高速鉄道である。
1992年7月15日に八乙女から泉中央まで延伸され、南北線は全線開業した。
2015年12月6日に東西線が開業、リニアモーターを用いた車両を採用された。

 南北線/泉中央−富沢 14.8 km
 東西線/八木山動物公園−荒井 14.38km

 1000系

1985年に量産先行車が落成、南北線開業当時から運転を開始した直流1,500V、架空電車線方式の通勤形電車。
開業時に19本が製造、1992年に1本、1996年に1本が増備、計4両編成×21本=84両が在籍する。
20m級、アルミ合金車体、片側4扉、ロングシート、2004年から車体更新が行われている。
主電動機は直流直巻電動機、更新車はかご形三相誘導電動機、モーター出力160kW、
電機子チョッパ制御、更新車はVVVFインバータ制御、歯車形軸継手式平行カルダン駆動。

 2000系

南北線開業に併せて2015年12月6日に営業運転を開始した直流1,500V、架空電車線方式の通勤形電車。
トンネル断面積を小さくするためミニ地下鉄を採用、4両編成×15本=60両が在籍、
16m級、耐食アルミニウム合金製のダブルスキン構造、主電動機は三相リニア誘導電動機、
主電動機出力135kW、リニアモータ駆動、IGBT素子VVVFインバータ制御。

1000系
南北線
2000系
東西線


 横浜市営地下鉄(横浜市交通局)

横浜市及びその周辺に路線を持ち、1号線、3号線、4号線の路線がある。
1号線と3号線は直通運転しており、2つの路線を併せて“ブルーライン”の愛称を持つ。
4号線は“グリーンライン”の愛称で呼ばれ、2号線は計画段階で中止となった。

 ブルーライン/湘南台−あざみ野 40.4km
 グリーンライン/日吉−中山 13.0km

 3000形

ブルーライン用の車両、6両編成、
かご形三相誘導電動機、、WN平行カルダン駆動、直流750V、第三軌条集電方式。
1次車は3000A形と呼ばれ、1992年に東急車輌製造で6両編成×8本=48両が新造された。
制御装置は三菱電機製GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御である。
2次車は3000N形と呼ばれ、1999年に東急車輌製造で6両編成×7本=42両が新造された。
制御装置は三菱電機製IGBTサイリスタ素子VVVFインバータ制御
3次車は3000R形と呼ばれ、1000形の置き換えとして2004年3月から2005年7月までに、
日本車輌製造で6両編成×14本=84両が新造された。
4次車は3000S形と呼ばれ、2000形の置き換えとして2005年10月に、
日本車輌製造で6両編成×8本=48両が新造された。

 10000形

グリーンライン用の車両、4両編成、15.6m級、片側3扉、2008年3月30日に営業運転を開始、
主電動機は車上1次片側式三相リニア誘導電動機135kW、IGBTサイリスタ素子VVVFインバータ制御、
直流1,500V、架線電車線方式、川崎重工業で4両編成×15本=60両が新造された。

3000R形
ブルーライン
3000S形
ブルーライン
10000形
グリーンライン


名古屋市営地下鉄(名古屋市交通局)

名古屋市交通局の経営する地下鉄で、6路線を所有する。
1922年8月1日に名古屋電気鉄道から市内線を買収したことに始まる。
1943年5月10日にはトロリーバスの運営も開始したが、1951年1月16日には廃止された。
地下鉄が開業したのは1957年11月15日で現在の東山線が1号線として開業した。
1965年10月15日には名城線となる2号線が開業する。
1969年4月25日に愛称を制定し、5月1日から使用を開始した。
1974年3月30日には4号線が開業、翌日には市電が全廃された。
鶴舞線は1977年3月18日に開業、桜通線は1989年9月10日に開業、
上飯田線は2003年3月27日に開業している。
2004年10月6日には4号線が全通し、既存の名城線と合わせて環状運転を開始した。
4号線は環状部分が名城線に編入され、金山−名古屋港間が名港線となった。

 東山線(1号線)/高畑−藤が丘20.6km
 名城線(2号線、4号線)/大曽根−金山−大曽根26.4km
 名港線(2号線)/金山−名古屋港6.0km
 鶴舞線(3号線)上小田井−赤池20.4km
 桜通線(6号線)/中村区役所−野並14.9km
 上飯田線/上飯田−平安通0.8km

 2000形

1000形置き換え目的で登場した軌間1,435mm、直流600V第三軌条方式の名城線、名港線用の通勤形電車である。
1989年から2004年にかけて6両編成×36本=216両が製造された、
第三軌条方式では初めてのVVVFインバータ制御採用車である。
15.5m級、主電動機は三相かご形誘導電動機、モーター出力75kW、VVVFインバータ制御。

 3000形

1977年3月18日の鶴舞線伏見−八事間の開業時に登場した軌間1,067mm、直流1500V架空電車線方式の鶴舞線用通勤形電車。
誕生当時は4両編成だったが、のちに6両編成化された。
20m級、セミステンレス構造、片側両開き4扉、名鉄豊田線相互直通のための保安装置も搭載、
主電動機は分割界磁式直流直巻電動機、モーター出力135kW、自動可変界磁式(AVF)電機子チョッパ制御。

 3050形

1993年の鶴舞線全線開通似合わせて登場した軌間1,067mm、直流1,500V架空電車線方式の鶴舞線用通勤形電車。
桜通線6000形をベースとして一部機器を共通化しており、6両編成×9本=54両と、
3000形6両編成化によって余剰となった中間車両2両を中間に組み込んだ1編成4両の計58両が在籍する。
20m級、主電動機は三相かご形誘導電動機、モーター出力170kW、GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御。

 5000形

1980年に冷房搭載車として試作車が落成した軌間1,435mm、直流600V第三軌条方式の東山線用通勤形電車。
その後1982年から1990年にかけて22本が順次導入、計6両編成×23本=138両が在籍した。
誕生から25年が経過し、一部車両に廃車が発生、2015年までに全車が運用離脱予定。
15.5m級、モーター出力380kW、電機子チョッパ制御、TD平行カルダン駆動。

 5050形

非冷房の旧型電車の置き換え目的で登場した軌間1,435mm、直流600V第三軌条方式の東山線用通勤形電車。
1992年から2000年までに6両編成×27本はコール162両が製造、
15.5m級、モーター出力300kW、GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、TD平行カルダン駆動。

 6000形

1989年9月10日に桜通線中村区役所から今池まで部分開業した時に新規投入された、
軌間1,067mm、直流1,500V架空電車線方式の桜通線通勤形電車。
1987年に試作車4両編成1本を製造、鶴舞線で営業運転に投入された。
開業に合わせて4両編成12本が製造、野並まで延伸時に2次車5両編成7本が製造、
同時に既存車も中間車を新造して5両編成化、現在5両編成×20本=100両が在籍する。
20m級、主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力170kW、ギヤカップリング式平行可撓駆動、
GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、機器更新車はIGBT素子VVVFインバータ制御。

 6050形

桜通線野並−徳重間の延伸対応のために2010年に新造された、
軌間1,067mm、直流1,500V架空電車線方式の桜通線用通勤形電車。
5両編成×4本=20両が日本車輛製造によって落成、営業運転に着いている。
20m級、主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力170kW、
東洋電機製造製2レベルIGBT-VVVFインバータPGセンサレスベクトル制御、ギヤカップリング式平行可撓駆動。

 7000形

上飯田線と名鉄小牧線を接続する上飯田連絡線の竣工を控えた2003年に登場した、
軌間1,067mm、直流1,500V、架空電車線方式の上飯田線用通勤形電車。
名鉄小牧線乗り入れ用として名鉄300系と走行装置、電装品、内装品の一部を共通化、
4両編成×2本=8両が日本車輛製造で製造された。
20m級、主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力170kW、IGBT素子VVVFインバータ制御。

5000形
東山線
5050形
東山線


京都市営地下鉄(京都市交通局)

京都市交通局が運営する地下鉄で、烏丸線、東西線の2路線を所有する。
烏丸線から建設が開始され、1981年5月29日に北大路−京都間が部分開業、
同年8月28日には竹田まで延伸した。
1997年6月3日には国際会館まで延伸し、全通した。
同じ1997年10月2日には東西線の醍醐−二条間が部分開業、
2004年11月26日には六地蔵まで延伸した。
さらに2008年1月16日には太秦天神川まで延伸した。
烏丸線は近鉄京都線相互乗り入れしている。
東西線には京阪京津線が乗り入れているが、東西線の車両は京津線には乗り入れていない。

 烏丸線/国際会館−竹田13.7km
 東西線/六地蔵−太秦天神川17.5km

 10系

烏丸線北大路−京都間の開業に合わせて登場した軌間1,435mm、直流1,500V、架空電車線方式の烏丸線用通勤電車。
1981年の誕生時は4両編成として登場、1988年6月の竹田延伸時に6両編成化され、
その後も増備が続き、6両編成×20本=120両が在籍する。
近鉄京都線との相互乗りいけれを前提として設計され、20m級、片側4扉、アルミ車体、
主電動機は東芝製直巻整流子電動機SE-632、モーター出力130kW、
三菱電機製電機子チョッパ制御、中空軸平行カルダン駆動。

 50系

1997年の東西線開業に合わせて登場した軌間1,435mm、直流1,500V、架空電車線方式の烏丸線用通勤電車。
6両編成×14本=84両が近畿車輛で製造、16,5m級、ロングシート、
主電動機は東芝製 かご形三相誘導電動機SEA-362、モーター出力85kW、
三菱電機製GTO素子VVVFインバータ制御、WNドライブ駆動。

10系2次車
烏丸線
10系6次車
烏丸線


大阪市営地下鉄(大阪市交通局)

大阪市交通局が運営する地下鉄で、8路線を所有し、1路線が現在も計画中である。
大阪市以外にも守口市、吹田市、東大阪市、堺市、八尾市、門真市に路線を所有する。
都市計画道路と一体的に整備するという市政方針上のため全線が軌道法によって建設された。

営業路線
 1号線・御堂筋線(M)/江坂−中百舌鳥24.5km
 2号線・谷町線(T)/大日−八尾南28.3km
 3号線・四つ橋線(Y)/西梅田−住之江公園11.8km
 4号線・中央線(C)/コスモスクエア−長田17.9km
 5号線・千日前線(S)/野田阪神−南巽13.1km
 6号線・堺筋線(K)/天神橋筋六丁目−天下茶屋8.1km
 7号線・長堀鶴見緑地線(N)/大正−門真南15.0km
 8号線・今里筋線(I)井高野−今里11.9km

計画路線
 9号線・敷津長吉線/住之江公園(仮称)−喜連瓜破

 10系

30系の置き換えと新線開業による車両捻出を目的に製造された軌間1,435mm、直流750V、第三軌条方式の御堂筋線用通勤形電車。
谷町線急行運転用に開発された初代20系を元に1976年2月から営業運転を開始、北大阪急行線への乗り入れも可能、
1979年より量産化が開始され、9両編成×26本=234両が製造、御堂筋線の主力となった。
18m級、アルミ合金車体、片側両開き4扉、VVVF制御改造車は10A系と分類され、未更新車は廃止された。
10系の主電動機は直流直巻電動機東芝製SE-617A、モーター出力130kW、
風冷式/フロン沸騰冷却式電機子チョッパ制御、WN駆動。
10A系の主電動機はかご形三相誘導電動機、140kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 20系

中央線深江橋−長田間開業に伴う車両の増備や旧型車置き換えのために1984年から製造された、
軌間1,435mm、直流750V、第三軌条方式の中央線、谷町線用通勤形電車。
中央線用0番台は6両編成×7本=42両、谷町線用30番台は6両編成×9本=54両が製造、
18m級、片側4扉、アルミ合金車体、主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力140kW、
GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、後にIGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 21系

基本設計が共通するために新20系と総称される系列に属する御堂筋線用通勤電車。
1991年から1998年にかけて10両編成×18本=180両が製造された。
GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 22系

基本設計が共通するために新20系と総称される系列に属する谷町線用通勤電車。
1990年から1996年にかけて6両編成×19本=114両が製造された。
また中央線24系とOTS系から編入された6両編成×9本=54両は50番台に区分された。
GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、更新車はIGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 23系

基本設計が共通するために新20系と総称される系列に属する四つ橋線用通勤電車。
1990年から1996年にかけて5両編成×18本=90両、6両編成×4本=24両が製造された。
GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、更新車はIGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 24系

基本設計が共通するために新20系と総称される系列に属する中央線用通勤電車。
1991年から1995年にかけて6両編成×11本=66両が製造された。
また24系50番台は旧OTS系が谷町線に編入するまでの2005年7月1日から2006年3月3日の機関に存在した区分。
中央線24系とOTS系から編入された6両編成×9本=54両は50番台に区分された。
GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 25系

基本設計が共通するために新20系と総称される系列に属する千日前線用通勤電車。
1991年から1995年にかけて4両編成×17本=68両が製造された。
GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、更新車はIGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 30系

1970年3月の大阪万博に合わせて6路線、総延長64.2kmの新線建設が決定、これに合わせて新造された、
1967年から1984年にかけて製造、軌間1,435mm、直流750V、第三軌条方式の通勤形電車。
万博前に8両編成×30本=240両が製造、北大阪急行電鉄7000形、8000形から56両が編入、
1974年以降の新線開業に合わせて83両が新造され、総数は363両になっている。
堺筋線、長堀鶴見緑地線、今里筋線用を除く各線を18m級、片側4扉に統一された。
しかし老朽化から各線で運用を離脱、30000系導入によって全車が退役する予定になっている。
主電動機は直流直巻式電動機東芝製SE-540、モーター出力120kW、抵抗制御、WNドライブ駆動。

 66系

非冷房60系の置き換えを目的に製造された軌間1,435mm、直流1500V、架空電車線方式の堺筋線用通勤形電車。
1990年から2000年にかけて8両編成×17本=136両が製造、
19m級、片側3扉、主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力180kW、
第1編成から第12編成はGTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、
第13編成から第17編成はIGBT素子VVVFインバータ制御、WN駆動。

 70系

1990年3月20日の鶴見緑地線京橋−鶴見緑地間の開業に合わせて登場した、
軌間1,435mm、直流1500V、架空電車線方式の長堀鶴見緑地線用通勤形電車。
長堀鶴見緑地線は鉄輪式リニアモーターカーとして建設され、大阪市営地下鉄としては初めてリニアモーター駆動が採用された。
1997年までに4両編成×25本=100両、15.6m級、
主電動機は車上1次片側式三相リニア誘導電動機、GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、
更新車はIGBT素子VVVFインバータ制御、リニア駆動。

 80系

2006年12月24日の今里筋線開業に合わせて誕生した、
軌間1,435mm、直流1500V、架空電車線方式の今里筋線用通勤形電車。
長堀鶴見緑地線に続いて鉄輪式リニアモーターカーとして建設されたが、設計変更点が多いため80系とされた。
4両編成×17本=68両が在籍、15.8m級、アルミニウム車体、
主電動機は車上1次片側式三相リニア誘導電動機、IGBT素子VVVFインバータ制御、リニア駆動。

 30000系

経年の谷町線22系の淘汰目的で開発された軌間1,435mm、直流750V、第三軌条方式の谷町線、御堂筋線用通勤形電車。
2009年3月18日に谷町線に6両編成として登場、装備が続いている。
2011年12月10日には御堂筋線に10両編成として登場、こちらでも増備が開始された。
18m級、軽量ステンレス鋼体、主電動機はかご形三相誘導電動機、モーター出力140kW、
ベクトル制御方式のIGBT素子VVVFインバータ制御。

10系
御堂筋線
10A系
御堂筋線
20系
中央線
21系
御堂筋線
22系
谷町線


23系
四つ橋線
24系
中央線
25系
千日前線
66系
堺筋線
70系
長堀鶴見緑地線


80系
今里筋線
30000系
谷町線
30000系
御堂筋線


神戸市営地下鉄(神戸市交通局)

神戸市交通局の経営する地下鉄路線で、西神・山手線、海岸線の2路線を所有する。
西神・山手線は名谷−新長田間が西神線、名谷−西神中央間が西神延伸線、
新長田−新神戸間が山手線となるが事実上は一つの路線として運営されている。
1971年より工事が始められ、1977年3月13日には西神線が開通し、
1985年6月18日には西神・山手線が全通した。
海岸線は1994年より工事が始められ、2001年7月7日に全通した。

 西神・山手線
  山手線/S02新神戸−S09新長田間7.6km
  西神線/S09新長田−S12名谷間5.7km
  西神延伸線/S12名谷−S17西神中央間9.4km
 海岸線/K01三宮・花時計前−K10新長田間7.9km

 1000形

1977年の西神・山手線開業に合わせて登場した軌間1,435mm、直流1,500V、架空単線式の西神・山手線用の通勤形電車。
6両編成×18本=108両が新造、19m級、アルミ製、片側3扉、
主電動機は直流直巻電動機、のちにかご形三相誘導電動機、モーター出力130kW、
電機子チョッパ制御、1997年以降1101〜1107はGTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、
1108以降は2レベルIGBT素子VVVFインバータ制御にリニューアルされた。

 2000形

1988年4月の北神急行電鉄開業に合わせて増備された、
軌間1,435mm、直流1,500V、架空単線式の西神・山手線用の通勤形電車。
6両編成×4本=24両が新造、19m級、アルミニウム合金製、
主電動機は直流直巻電動機、モーター出力130kW、電機子チョッパ制御。

 3000形

1993年3月の西神南の開業に合わせて増備された、
軌間1,435mm、直流1,500V、架空単線式の西神・山手線用の通勤形電車。
6両編成×6本=36両が新造、19m級、片側3扉、アルミニウム合金製、
主電動機はかご形三相誘導電動機、GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御。

 5000形

2001年7月7日の海岸線開業に併せ鉄輪式リニアモーター駆動を採用した、
軌間1,435mm、直流1,500V、架空単線式の海岸線用の通勤形電車。
2000年から2001年にかけて4両編成×10本=40両が新造、15.6m級、片側3扉、アルミニウム合金製、
主電動機は三相リニア誘導電動機、モーター出力135kW、IGBT素子VVVFインバータ制御、リニア駆動。

1000形
西神・山手線
2000形
西神・山手線
3000形
西神・山手線
5000形
海岸線


福岡市地下鉄(福岡市交通局)

福岡市交通局が経営する地下鉄路線で、空港線、箱崎線、七隈線の3路線が存在する。
1974年に免許を申請し、1981年7月26日に姪浜−博多間が開業し、
その翌年には2号線である箱崎線が部分開業した。
1986年11月12日には箱崎線が全通、1993年3月3日には空港線が全通した。
1995年には3号線の免許を申請し、1997年に着工、
2005年2月3日には橋本−天神南間が開業した。

 1号線 空港線/姪浜−福岡空港駅13.1km
 2号線 箱崎線/中洲川端−貝塚4.7km
 3号線 七隈線/橋本−天神南12.0km

 1000系

1981年7月26日の1号線天神−室見間の開業時に投入された空港線・箱崎線用の通勤形電車。
国鉄(現・JR九州)筑肥線と相互乗り入れするために国鉄通勤形と共通規格で設計され、
20m級、片側4扉、普通鋼体の骨組みにビートプレス加工のステンレス製としたセミステンレス車体を採用、
ロングシート、ATOを備え、1984年1月20日からワンマン運転を開始、
1981年に01〜08編成、1982年に09〜15編成、1984年に16編成、1985年に17編成1986年に18編成を製造、
現在は6両編成×18本=108両が在籍、11編成1552は1985年8月7日の踏切事故で大破、翌年代替車が新造された。
1997年から2004年にかけて2000系と機器の共通化のために大幅な車体更新を実施した。

 2000系

1993年3月3日の空港線博多−福岡空港間の開業に合わせて1000系の増備として、
1992年に導入された1号線空港線、2号線箱崎線用の通勤形電車。
1000系と同様に筑肥線に乗り入れるためにJR通勤形と共通規格で設計され、
20m級、片側4扉、オールステンレス製、6両編成×6本=36両が製造、
GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、第24編成よりIGBT素子VVVFインバータ制御。

 3000系

2005年2月3日の七隈線天神南−橋本間の開業に合わせて導入された七隈線用通勤形電車。
軌間1,435mm、車両の小断面化のために鉄輪式リニアモーター駆動を採用、
16.5m級、アルミニウム合金製、片側両開き3扉、ATOを装備、
全自動運転も可能になっているが現在は運転手が先頭部に乗車して自動運転を監視している。
4両編成×17本=68両が配属、4両固定だが中間に電動車ユニット2両を連結可能の設計になっている。
主電動機は三相リニア誘導電動機、VVVFインバータ制御、リニア駆動。

1000系
空港線
2000系
空港線




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