○準大手私鉄



準大手私鉄は民間鉄道事業者のうち、大手私鉄に準ずる規模を有する地方私鉄のことで、
国土交通省鉄道局などの統計資料なども準大手私鉄の分類を使用する。
現在は東証一部上場の新京成、大証一部に上場の山陽電鉄、
第三セクターである大阪府都市開発、北大阪急行電鉄、神戸高速鉄道の5社である。


 新京成電鉄

新京成電鉄はその名の通り京成電鉄の子会社で、鉄道連隊が施設した演習線を転用して施設された。
演習線は千葉から総武線と別ルートで津田沼に至り、上本郷から江戸川堤防付近まで施設されていた。
転用に当たって一部短絡線などを施設したが大半は演習線の路盤を使用している。
京成電鉄京成津田沼駅への接続線は何度かルート変更され、現在は新津田沼から単線で接続する。
京成が直通する京急、都営浅草線、北総線などと車両番号の千番台を分け合っているため、
京成津田沼から京成千葉線に直通している新京成電鉄では8000番台を使用している。

 新京成線/京成津田沼−松戸26.5km

 800形

1971年から1975年にかけて新京成電鉄が自社発注した通勤型車両。
主電動機は三菱電機製MB-3183A型直流直巻電動機・120kW、制御装置は抵抗制御、直並列組合せ、弱め界磁、駆動装置はWN平行カルダンである。
8両編成2本が在籍する。

 N800形

2006年12月10日より営業運転を開始した通勤形電車で、京成電鉄3000形と同一の京成グループ標準車体。
主電動機はかご形三相誘導電動機・125kW、制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御、駆動装置はTD継手式平行カルダン、WN平行カルダンである。
6両編成1本で電動車比は4M2Tである。

 8000形

1978年から登場した新京成オリジナルの自社発注車の通勤形電車。
主電動機は抵抗制御編成は三菱電機製直流直巻電動機・110kW、界磁チョッパ制御編成は三菱電機製直流複巻電動機・110kW、
VVVFインバータ制御編成は東芝製全閉自冷式かご形三相誘導電動機・160kW、
制御装置は電動カム軸多段式抵抗制御、電動カム軸多段式界磁チョッパ制御、2レベルIGBT素子VVVFインバータ制御、
駆動装置はWN平行カルダン駆動方式である。
6両編成9本54両を所有する。

 8800形

1986年に登場し、1991年まで製造された通勤形電車。
主電動機は三菱電機製かご形三相誘導電動機・135kW、制御装置はGTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、駆動装置はWN平行カルダンである。
8両編成9本72両、6両編成4本24両を保有する。

 8900形

1993年に登場した新京成では初めての軽ステンレス車体を採用した通勤型車両である。
また日本の電車では初めてシングルアーム形パンタグラフを採用した。
主電動機はかご形三相誘導電動機・135kW、制御装置はGTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、駆動装置はWN平行カルダンである。
8両編成3本24両を保有する。

800形
新京成線
8000形
新京成線
8800形
新京成線
8900形
新京成線
N800形
新京成線



 大阪府都市開発

大阪府が49%の株式を所有する第三セクターで、他に関西電力、大阪ガス、
りそな銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行などが出資する。
大阪府下で流通センターや泉北高速鉄道を運営している。
1965年12月24日に会社設立され、1968年2月15日に東大阪トラックターミナルを開業、
1969年8月13日に東大阪流通倉庫の営業開始、同年、地方鉄道方による免許を取得、
1971年4月1日に泉北高速鉄道中百舌鳥−泉ヶ丘間が開業、
1973年12月7日に栂・美木多まで延伸、1977年8月20日に光明池まで延伸、
1995年4月1日に和泉中央まで延伸が完了し、全通した。
開業当時は南海電気鉄道に業務を委託していたが、
1988年3月24日に第一種鉄道事業免許を取得、1993年までに段階的に直営化していった。

 泉北高速鉄道線/中百舌鳥−和泉中央14.3km

3000系

相互乗り入れしている南海電鉄6200系をベースに設計され、1975年に営業運転を開始した通勤型電車。
電気方式は直流1500V、制御装置は電動カム軸式抵抗制御、駆動装置は歯車式平行可とう駆動式である。

5000系

泉北高速鉄道オリジナル設計車両であり、8両固定、非貫通の通勤型車両である。
電気方式は直流1500V、制御装置はGTO-VVVFインバータ制御、駆動装置はWN平行カルダン歯車式平行可とう駆動式である。
8両編成5本40両を保有する。

7000系

老朽化した100系の置き換え目的で1996年に登場した通勤型電車である。
電気方式は直流1500V、主電動機はかご形三相誘導電動機、制御装置3レベルIGBT-VVVFインバータ制御、
駆動装置はWN平行カルダン歯車式平行可とう駆動式である。
1996年から1998年にかけて6両編成2本、4両編成3本、50番台の2両編成1本を保有する。

7020系

3000系置き換え目的で2007年に誕生した通勤型電車であり、7000系のマイナーチェンジ車である。
電気方式は直流1500V、主電動機はかご形三相誘導電動機、制御装置2レベルIGBT-VVVFインバータ制御、
駆動装置はWN平行カルダン歯車式平行可とう駆動式である。
6両編成2本、4両編成1本、2両編成1本を保有する。

3000系
南海本線
3000系50番台
南海本線
5000系
泉北高速鉄道線
7000系
泉北高速鉄道線



 北大阪急行電鉄

大阪市営地下鉄御堂筋線の延長線として、江坂から千里中央を結ぶ鉄道のため、
阪急電鉄や大阪市などの出資で作られた第三セクターであり、
また阪急電鉄の出資比率が50%を超える阪急阪神ホールディングスの連結子会社でもある。
千里ニュータウンや1970年に開かれた大阪万博へのアクセス線が必要となったが、
大阪市営地下鉄は市外への延伸線を敷設することに消極的で、
阪急主導で延長線が計画され、万博の開催に合わせて建設された。
会社設立は1967年12月11日で、
1970年2月24日に南北線と会場線を開業させている。
万博終了に合わせて会場線を廃止され、南北線が残った。

 南北線/江坂−千里中央5.9km

8000形

2000形置き換えのため、1987年から製造された通勤型車両で、「ポーラスター」の愛称が付けられている。
電気方式は第三軌条方式直流750V、主電動機は三相誘導電動機SEA-312、制御装置はGTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御、
駆動装置は平行可とう式歯車継手方式である。
10両編成7本70両を保有する。

8000形
南北線



 神戸高速鉄道

神戸市内にターミナルを持つ4つの鉄道を接続させるために誕生した第三セクターで、
神戸市が40%出資し、4つの鉄道で40%出資して設立された。
4つの鉄道は阪急電鉄、阪神電気鉄道、山陽電気鉄道、神戸電鉄で、
優劣が生じない東西線に乗り入れる3社は出資比率が10.7%に揃えられた。
しかし2006年10月1日付けで阪急と阪神が経営統合したため、
阪神阪急ホールディングスの保有が21.4%となり、
持ち分法適用で同社のグループ会社となった。
設立は1958年10月2日で、1968年4月7日に東西線、南北線が開業、
阪急電鉄、阪神電鉄、山陽電鉄が東西線への乗り入れを通じて相互直通運転開始、
また神戸電鉄が南北線に乗り入れ開始した。
1987年4月1日に鉄道事業法が施行され、翌年に第三種鉄道事業営業を開始した。
阪急電鉄、阪神電鉄、山陽電鉄、神戸電鉄が第二種鉄道事業営業を開始した。
2002年4月1日には北神急行電鉄から北神線の鉄道施設を譲り受け、同線の第三種鉄道事業者となる。
2009年4月1日に神戸市が保有株式の15%を阪急阪神ホールディングスに売却し、
阪急電鉄、阪神電気鉄道保有分も含めて神戸高速鉄道は子会社とともに、
阪急ホールディングス傘下の第三セクターとなった。
鉄道路線と駅のみを所有し、車両の所有や乗務員などはいない。

 東西線/山陽西代−阪急三宮間5.7km、高速神戸−阪神元町間1.5km
 南北線/新開地−神鉄湊川駅間0.4km
 北神急行電鉄北神線/新神戸−谷上駅間7.5km

主要株主/神戸市 25%
     阪急阪神ホールディングス 15%
     阪急電鉄 9.95%
     阪神電気鉄道 9.95%
     山陽電気鉄道 12.2%
     神戸電鉄 7.9%


 山陽電気鉄道

旧・兵庫電気軌道敷設の兵庫−明石間の軌道と、
旧・神戸姫路電気鉄道敷設の明石駅前−姫路駅前の鉄道が路線の母体となって誕生した、
大証1部上場の準大手私鉄である。
兵庫電気軌道は1907年7月2日設立、1910年3月15日に兵庫−須磨間を開業させた。
1917年4月12日に兵庫から明石まで延伸し、全線開業した。
明石以西は鉄道線として1919年8月29日に明姫電気鉄道が設立、後に神戸姫路電気鉄道に改称した。
1923年8月19日に明石から姫路までが開業した。
自社の売電先確保の目論見もあり、
1927年1月1日に宇田川電気が兵庫電気軌道を合併、同年4月1日に神戸姫路電気鉄道を続けて合併した。
1928年8月26日には神戸から姫路までの直通運転も開始された。
宇田川電気は本業に絞り込むために鉄道部門を分離、1933年6月6日に山陽電気鉄道が設立された。
宇田川電気は後に関西電力の一部となる。
1941年7月6日に網干線が全通、
1968年4月7日には神戸高速鉄道を経て阪急電鉄、阪神電鉄と相互運転を開始、同時に西代−兵庫間の併用区間を廃止した。
1988年4月1日からは神戸高速鉄道区間を第二種鉄道事業として営業開始したが、
1998年2月15日には阪急電鉄との相互乗り入れを中止、阪急の所有していた発行済み株式は阪神に売却された。
2010年10月1日に神戸高速鉄道区間へのの乗り入れを廃止、同区間は阪神の乗り入れとした。

 本線/西代−山陽姫路 54.7km
 網干線/飾磨−山陽網干 8.5km

主要株主/阪神電気鉄道 17.38%
     関電不動産 5.02%
     三井住友銀行 2.38%

 3000系

神戸高速鉄道、阪急、阪神乗り入れ用として64両が新造された通勤形電車である。
1次車はアルミニウム合金製車体で1964年から1965年までに6両、2次車は普通鋼製で1967年から1968年までに31両、
3次車は普通鋼製で968年から1971年まで25両が製造された。
最高速度110 km/h、主電動機は直流直巻自己通風形三菱電機MB-3020S、直並列界磁制御、WNドライブ駆動。

 3050系

1972年から1985年にかけて製造された新造時に冷房装置搭載の通勤形電車。
その他の基本構造は3000系と同じで普通鋼製、塗色済みアルミ車体、無塗色アルム車体と多岐に渡る。
最高速度110 km/h、主電動機は直流直巻自己通風形三菱電機MB-3020S、直並列界磁制御、WNドライブ駆動。

 3100系

4両編成の3050系に2両増結して6両編成することを目的に誕生した通勤形電車。
その後4+2の増結計画は中止され、2両のみの製造となった。
アルミ車体、最高速度110 km/h、主電動機は直流直巻自己通風形三菱電機MB-3020S、
大容量GTOサイリスタ静止形インバータ、制御、WNドライブ駆動。

 3200系

2000系から派生した主電動機を3000系の車体に組み込んで誕生し通勤形電車。
最高速度100km/h、主電動機は直流直巻自己通風形三菱電機MB-3037、直並列界磁制御、WNドライブ駆動。

 5000系

1983年から1995年にかけて旧型普通車の置き換え用として誕生した通勤形電車。
4両編成及び6両編成、片側3扉、セミクロスシート、
主電動機は三菱電機製直流直巻電動機MB-3020S4、モーター出力125kW、直並列界磁添加励磁制御、WNドライブ駆動。

3000系
山陽電鉄本線
3050系
山陽電鉄本線
3050系
山陽電鉄本線
5000系
山陽電鉄本線




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